『株高・資源高にむかう 世界経済入門』朝倉慶 株がバブルというウソ
どもっ、へたっぴトレーダーのカプリです(^^;)
2021年8月に発売された朝倉慶さんの『株高・資源高にむかう 世界経済入門』を読み終えました。
朝倉慶さんは経済アナリストで、アセットマネジメントあさくらの代表取締役社長でもあります。
たまにYouTubeで朝倉慶さんをお見かけしていて、機会があったら著書を読んでみようと考えていました。
タイトルには「世界経済入門」とありますが、まったく経済に関心がない人が読んだら、なかなか難しく感じるような、濃い内容でした。
全6章から成りますが、第1章から第3章までは戦後から現在に至るまでの日本と中国の株式市場の歴史が簡潔にまとめられています。
これを読むと、なぜ中国政府がアリババなどのネット企業を締め付けたのかがわかるのですが、この視点は朝倉慶さん独自のものだと思います。
少なくとも私は他のメディアで目にしたことのない考え方で、とても参考になりました。
第4章と第5章では、脱炭素問題と資源価格の高騰について説明されています。
資源価格高騰のからくりについては、マジかと思わず唸ってしまいました。
資源の価格が上がると、それに連動して商社の株価が上がりやすいことはよく知られています。
2020年にウォーレン・バフェット氏が日本の5大商社株(伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅)を大量購入していたことがわかって話題になりましたが、あの偉大な投資家は資源価格の高騰を見越していたんでしょうね(゚ω゚)
さすがバフェットです。
また、1986年~1991年までの平成バブルがどのように起こったのかの解説がされているのですが、これを読むと、2021年の日本株の高値(30,795円78銭)はまだまだバブルではなかったんだなと思います。
第6章では、朝倉慶さんの注目する13銘柄が紹介されています。
紹介されている銘柄のなかでは、テクノホライゾン(6629)が個人的に気になっていたので、銘柄選定の方法はとても勉強になりました。
投資本は自分の投資に少しでも役立てようと考えて読む訳ですが、この本を読んで、自分の知らなかった知識を多く身にまとえたような気がします。